特集1　写真家たちは何を考えてシャッターを切るのか　【写真力】が劇的に上がる３要素
米美知子／辰野清／福田健太郎／ルーク・オザワ／山崎友也／熊切大輔／山口規子／鶴巻育子／オカダキサラ／並木隆
シャッターを切る瞬間、あなたは何を考えていますか？ 感動的な光景に出くわすほど周りが見えなくなって、後からもっとこうしておけば……などと後悔することも。では写真家は現場で何を考え、どうとらえているのか興味あるところ。今回は10名の写真家に写真表現における新年とそれを支える３つの要素について語ってもらいました。自分なりの世界観を持てたらきっと写真力は劇的にあがるはずです。

特集2　雨をめいっぱい楽しむ撮影アイデアを写真家3人がアドバイス！　梅雨フォトFighters応援団
鈴木知子／吉住志穂／秦達夫
6月は梅雨、なかなか撮りに出かける気がしないものです。しかし雨は風景や被写体を美しくドラマチックにしてくれる魅惑のエッセンスです。雨という天がもたらす恵みを写真に活かす秘訣を、街スナップを鈴木知子さん、花を吉住志穂さん、ネイチャーを秦達夫さん、皆さんが「梅雨フォトFighters」の応援団員としてアドバイスします。今年の梅雨はどんどん撮りましょう！

特集3　実話だからこころに響く　なぜ落選し続けてもコンテストに応募するのか
山之内徹
初応募から31ヶ月、落選しながらも一度も休まずに応募を続け、32か月目に初入選、49か月目に推薦、7年目には年度賞２位を獲得した著者だからこころに響く、言葉の数々。それぞれの過程で何を考え、何を実行してきたのか？ 共感できるだけでなく、今後の作品づくりでもきっと役に立つ思考法。インターネットには載ってない貴重な体験や情報を紹介します。

■2025年6月号（2025/5/20発売）
■B5判／240ページ

CAMERA LIFE 横山由依（女優）
日本が誇るトップアイドルグループの一員として、最前線で活躍してきた横山由依さん。実は、海外旅行先にまでフィルムカメラを持って行くという生粋のフィルムカメララバーなのです。そんな横山さんの「写真ライフ」とは……。

特集１ 春爛漫の写真撮影を楽しもう！

写真集から学ぶ10のテクニック 華麗に咲く花たちを個性的に表現
斎藤裕史
本誌の発売日頃は、桜の開花便りがあちこちから聞かれるころかと思いますが、その後のチューリップなど次々と咲き誇る花にカメラを向けたくなるものです。それだけ魅力ある被写体ということ。そこで昨年、花の写真展を２つ開催した写真家・斎藤裕史さんに登場いただき、写真集クオリティの作品の撮り方を教えてもらいます。個性的な表現で人気です。

歴史をたどりながら記憶を残す 春の古都を歩く撮影旅
原田 寛
奈良、京都、鎌倉は日本人だけでなく、多くの外国人が「日本らしさ」を感じられるスポットして大人気です。でもいざ「らしい」写真を撮ろうと思うと、どう撮っていいのか迷いませんか？ そこで今回は古都写真家として長年これらの町を撮り続けてきた原田寛さんに基本的な撮り方・狙い方を伝授していただきます。意外に撮り方については書かれたものがないので参考になるはずです。

春の人物撮影を素敵にする
今井しのぶ
春は別れや出会いの季節で人物を撮る機会が多くなります。また桜などの花も咲くのでポートレート写真の舞台としては魅力たっぷりの時期。素敵な人物写真を撮ることで人気の今井しのぶさんに、人物写真の撮り方を解説してもらいます。ちょっとした心がけで人物写真は一気によくなりますし、撮られた人も幸せになります。そんな一枚をこの春、撮りたいですよね！

特集２ ちょっと恥ずかしいけど今のうちに聞いておきたい 写真のこと50
田邊和宜
写真を始めたばかりの頃は「だって知らないんだもん」と言って、何でも聞いていたのに、慣れてくると「そんなことも知らないの？」と言われるのが嫌で、知ったふりをするなんてことありませんか？　上達を目指すなら正しい知識を学ぶべきです。今回は今更聞けないようなことを50個選びました。これは、著者の田邊和宜さんが教室でよく聞かれることや編集部に寄せられた疑問を集めました。きっと「よくぞ聞いてくれた！」という内容もあるはずです。

特集３ 意外に知らない カメラバッグの正しい使い方
木村楓也
カメラやレンズを趣味や仕事で使う人にとって、カメラバッグは必需品です。でも、どんなカメラバッグが必要かは、機材によって異なります。普段撮影に使う機材を収納でき、持ち歩くのに体力的に無理がなく、身体に負担をかけない、そんな都合の良いカメラバッグはあるのでしょうか。今回は、皆さんの用途に合ったカメラバッグ選びのヒントとなるように、様々なデザインのカメラバッグをチェックしていきます。

今年の桜をより素敵に撮る5大撮法
なべカメラ

好評連載 わたしの心、ウゴク、ハネル、オドル。 ～グッド！な一瞬を探して～　テーマ「ハル」
斎藤ちはる
□撮影の知識を学ぶ
上手に見せるためのライティング講座（見崎豪）／花写真の参考書（蜂須賀秀紀）
□写真上達講座
写真ライフオープンフォトコンテスト（秋山華子）／添削講座フォトナビ（森谷柊也）

変化する光を追いかけて美しい風景写真を撮ろう

四季折々の風景を撮影する中で、重要な要素となる「光」。季節や時間帯、天候などによる光を見極め、それを的確に写真表現へと生かすことで、作品のクオリティは大きく上がります。
合わせて、光の美しさをしっかりと見せるプリントの技術を身につければ、フォトコンテストを勝ち抜く作品づくりにも繋がっていくはずです。
全国各地の美しい風景を撮り続け、フォトコンテストでも多くの実績を残してきた喜多規子さんが、「光」を意識した自然風景の撮影について解説します。

1章　光を追う撮影へ出かける前に
　光によって生まれる風景の変化
　１年を通じた風景と光の変化
　撮影に必要な機材を確認しよう
　光の表現に欠かせないフィルター
　マグネットでクイック着脱の「H&Yフィルター」がさらに使いやすく進化！
　カメラの設定・機能を把握する
　計画を立てて撮影に臨む

2章　光の種類と特長を知ろう
　順光
　フラットな光
　サイド光
　逆光

3章　春夏秋冬の光を追う
　春の光
　夏の光
　秋の光
　冬の光

4章　光の作品をコンテストの世界へ
　撮影への意識が変わったコンテストへの挑戦
　応募作品のセレクトが結果を左右する
　どの時期にどんな作品を応募する?
　応募作品のプリント仕上げにこだわろう
　コンテストで結果を出したその先へ

古都写真家・原田 寛が教える古都の撮り方、歩き方。

古の人々や風景に思いを馳せ、カメラ片手に旅する喜び<br>
古都写真家として知られる原田寛氏が、古都の撮り方に特化した解説本を刊行。技術だけでなく、「らしさ」の表現方法ついて、奈良・京都・鎌倉に分けて解説する画期的な一冊。

CONTENTS
第一章　古都発見
奈良の眼差し／京都の眼差し／鎌倉の眼差し
第二章　古都の撮影技法
レンズ選び／構図／画面構成／コントラスト／絞り／シャッター速度／露出補正／アングル／天候／光選び／ライトアップ／色彩／ホワイトバランス／ISO感度
第三章　古都の表現法
建築物の表現法／古都の町の表現法／花と自然の表現法／古都の造形美の表現法／古都の行事の表現法
第四章　古都の旅先
【奈良】東大寺／春日大社／薬師寺／談山神社・長谷寺／室生寺／井寺池／法起寺／矢田寺／當麻寺／吉野山／平城宮跡／藤原宮跡／壷阪寺
【京都】清水寺／天龍寺／南禅寺／神護寺／善峯寺／龍安寺／仁和寺／東寺／三室戸寺／萬福寺／平安神宮／北野天満宮／伏見稲荷大社／三千院
【鎌倉】建長寺／円覚寺／浄智寺／明月院／瑞泉寺／報国寺／浄妙寺／妙本寺／光明寺／海蔵寺／長谷寺／高徳院／鶴岡八幡宮／鎌倉宮

144ページのボリュームでお届けする「花写真」の決定版
花を楽しく撮りたい人に、狙い方・表現方法を全部教えます！

■花の撮影基本テクニック
撮影用語から絞り、シャッター速度、露出補正などの基本を学びます
■表現力アップ講座
構図・光・テクニックの3分野からさらに細かく表現力を磨きます
■花撮影の必須アイテム
レンズ・三脚・フィルターなど花の撮影に欠かせないアイテムの使い方を解説
■絶対撮りたい花写真7選
前ボケ、桜吹雪、超マクロ、花風景、玉ボケ、水滴、花筏、どれも撮りたい！
■花別撮り方のヒント
スイセン／ウメ／ナノハナ／サクラ／チューリップ／フジ／ツツジ／バラ／アジサイ／ハナショウブ／ユリ／ハス／ヒマワリ／ソバ／ダリア／ヒガンバナ／コスモス

H&Yフィルター完全活用BOOK
8人の写真家がバリエーション豊富な作品で「プロの撮影法」を徹底レクチャー

撮影時にフィルターを使って作画意図を追求し、望みの写真を現場で撮る。風景写真を主としてプロ写真家や写真愛好家にとってフィルターが必須の存在になってきています。この本ではマグネット式という新たな着脱システムと高い光学性能で評判の「H&Yフィルター」をフィーチャーし、喜多規子氏、萩原れいこ氏、清家道子氏、井上嘉代子氏、安念与志子氏、中西敏貴氏、福田健太郎氏、関一也氏、の人気写真家８名による、個性あふれるバリエーション豊かな写真作品をふんだんに掲載。基礎解説ページで多様なフィルターの効果や使用法を学び、実践解説ページでは44ページにわたり8人の写真家の作品を具体的に解説します。フィルター使用前とのbefore→afterの比較で効果が一目でわかり、特に実践解説ページでは、それぞれの写真家がそのシーンでどんな仕上がりを望んで思い描き、どのフィルターを選び、どのようにフィルターを操って作品として仕上げたか、作者でしか知り得ない撮影のプロセスを紹介します。プロ直伝のフィルター撮影法が総合的に学べる一冊です。

［第１章］●写真家８名の作品ギャラリー
喜多規子氏、萩原れいこ氏、清家道子氏、井上嘉代子氏、安念余志子氏、中西敏貴氏、福田健太郎氏、関一也氏

［第２章］●フィルター撮影の基礎解説
ハーフNDフィルター（ハード、ソフト、リバース、バランサー、センター）、CPLフィルター、NDフィルター、ソフト系フィルター（ブラックミスト、ホワイトプロミスト、シネマチックCPL)

［第３章］●フィルター撮影作品の実践解説
フィルターの種類ごとに８名の写真家のバリエーション豊富な作品でフィルターの効果を見せながら撮影法を解説

コンテスト入賞者を多く輩出するわかりやすい指導内容を大公開！
教室で教えている現場で役立つ撮り方を惜しみなく披露

超人気12の被写体を上手に撮れるようになる！
教室の生徒による実作品を具体的に指摘しながら添削！

写真教室で人気の12の被写体を徹底解説
草花、桜、蓮、緑の季節、紅葉、雪・氷の世界、海岸風景、霧の風景、野鳥、昆虫、ホタル、星・月・太陽

全国版コンテストや二科会写真部展などに多くの入賞者を輩出する人気指導者として知られる大貫亘さんが、教室で生徒さんが教えてほしいと懇願する12の被写体をピックアップ。
その撮り方をそれぞれ３つの視点で解説。さらには応用テクニックも披露しているので、コンテストなどでも目を引く作品になることでしょう。
また、実際に教室へ通っている生徒さんの作品を添削。どこをどうすればよくなるのかを具体的にアドバイス。読者にとっても自分もやってしまいがちなミスを指摘しているので超実践的な添削コーナーとなっています。

ベビー・キッズフォト専門家　今井しのぶの撮影術

今一番人気の講座内容を大公開した本が完成！

専業主婦からプロフォトグラファーになって13年。フォトレッスン生徒のべ5000人、プロ養成講座の卒業生300名以上

「こどもに素敵な写真を残したい」「みんなに喜ばれる一枚を撮りたい」「前の自分よりも上手く撮りたい」を応援する本

マニュアル撮影、ロケーションフォト、ストロボ、フォトブース、声掛け、七五三、レタッチなど、簡単で楽しく撮れる参考書

100名を超えるキッズが登場　可愛くて、素敵で、明日にも撮りたくなる写真がいっぱい

目次
第１章 楽しい子ども写真をはじめよう
第２章 イチからワカル カメラの仕組み～マニュアルを覚えよう～
第３章 レンズを換えて楽しくなる
第４章 ロケーションフォトが楽しい！
第５章 より素敵に撮るためのライティング
第６章 プロの声掛け、教えます！
第７章 フォトブースでとっておきの空間を作ってみよう！
第８章 七五三を撮る！
第９章 レタッチで変わる

絶対撮りたいこのシーン
ニューボーンフォトを残す
ハーフバースデー
１、２歳、ハイハイ、あんよに感動！
スマッシュケーキを撮る
バースデーに撮る
入学・卒業式を撮る
ホール・運動会を撮る
年賀状・季節のイベントを撮る

コラム
専業主婦からフォトグラファーへ
マニュアルで教える理由
絵筆のようにレンズを選ぶ
泣き顔も撮っておこう
二分の一成人式のサプライズプレゼント！
誘導せず誘導してもらうこともある
育児グッズと撮る！
思春期こそ撮る！
カメラで愛を伝えて、ずっと残してほしい

「セ、パ、昭和、平成、令和の名捕手たちが語りつくす」
捕手5人の理論と技術を掲載した贅沢な一冊
必見！仮想リードで大谷翔平の打ち取り方を披露<br>梨田昌孝　リードには「定義」がある
伊東勤　軸になる球種を考える
西山秀二　見えない「打者の心理」を見る
野口寿浩　「球種の数だけ、決め球がある」
鶴岡慎也　ストレートを「どこで」使うか

配球がわかるようになるから次のボールが読める　野球を見るのがより楽しくなる

部活で役立つ！　ケガの予防と対策
スポーツ活動中のリスクを総ざらい
図解とQ&Aで学ぶスポーツ医学の基礎知識

一家に一冊！親子で読む本　運動部顧問やトレーナーも必読！
ケガで部活動を諦めたくない親子、専門知識に不安な部活動の顧問は読んでおきたい一冊

悩み別ケガを防ぐ体づくりと再発防止
部位別テーピング＆トレーニング方法

いざというとき、慌てないために　備えあれば患いなし！

【スポーツ医学の基本】
【部位別のスポーツ医学】

お尻を雑に扱っていませんか？
リバースエイジングのカギを握るのはお尻だ！

心と体の若返りメソッドを実践すれば お尻の筋トレが健康寿命を伸ばし「人生100年時代」を可能にする
お尻に対する正しい知識とケア、メイク方法を知り実践できる本

綺麗なお尻の維持と筋肉の活性化をしないと腰痛・肩こり・偏頭痛など12の症状や尿漏れをはじめとする女性特有のトラブルを引き起こす
心と体の若返りメソッドを実践すれば「人生100年時代」を可能にする

3ヶ月で効果的にお尻をメイクする筋トレメニュー QRコードで動画を見ながら実践できます

スピードスケート五輪銅メダリスト　岡崎朋美さん推薦

CONTENTS
・お尻の役割って何？　お尻の役割と退化する理由
・美尻を失う恐怖　スタイル劣化だけでない、腰痛など運動器疾患の可能性がある
・お尻のセルフケア方法　お尻の筋肉を柔らかくする4つのストレッチ
・筋トレの重要性　運動で「ボケない、病気にならない、痛くならない」
・お尻メイクの筋トレ方法　3ヶ月で効果的にお尻をメイクする筋トレメニュー

ヒマラヤの自然美を通じて 自然環境の維持と人との調和を伝えたい

2001年に赤エベレストを撮りたいと始まったネパール・ヒマラヤへの取材は20年間で約８か月にも及んだ。高山病対策をし、夢中でシャッターを切っているうちに山岳美はもちろん、熱帯雨林や高山の花など自然美の宝庫であることに気づいた。2021年の『ヒマラヤの風 ―エベレスト街道』の刊行から4年。あらたな写真が加わり、その間に得た地球の歴史やヒマラヤ山脈の地質などを添えることでより深く、写真と向き合うことができる写真集が完成した。

群れが一つの巨大な生物のように空を舞うとき、個々の鳥はその行動の目的を意識しているだろうか？」
そんなはずはない。
本能に突き動かされた不条理で衝動的な行動に野生の矜持を感じ、
これからも宙を見続けることになるだろう。
こう思ったのが、きっかけだった。
それから30年。日本の鳥を追いかけて撮り続けた鳥写真の集大成。

日常は広く深く無限であり、驚きにあふれている

時間と空間の枠を超えた「もうひとつの現実」を作り出す実験

私の写真のテーマは「日常」。身の回りを写しただけのものだが、「理解できない」と言われることがよくある。見慣れたものを普通に撮っているだけなのにどうしてだろうと。
写真は、絵画や版画や書と同じ美の表現だと思う。写真という縛りを超えて、意味を詮索せず、日常に内包されるその美を感じてほしい。

アジア各国で多種類の霊長類撮影に取り組んできた写真家・奥田達哉。
彼が日本で最も魅かれたのは、屋久島の深い森に暮らすヤクシマザルとヤクシカの間の密接な交流だ。
猿が日本で最も高密度で生息し、ガジュマルやアコウの巨木も生い茂る日本最大級の原生的な照葉樹林に通った。
シカの背に乗るサル、シカの毛づくろいをするサル、家族のようにシカニ接するサルの赤ん坊など、なかなかヒトが観察できないサルとシカの交流の稀有な瞬間を多数とらえた写真集。

【フクザツ】人の感情はいろいろあり喜怒哀楽はわかりやすいが、いずれかが交じり合う、あるいは未満というあいまいな領域。しかしそれは正直なものだ。
SOMETHING JUST LIKE THIS…　嘘のない美しさがそこにはある。
月刊「フォトコン」月例コンテストを卒業後、写真家としての活動のほか、YouTuberとしても活躍。<br>街へ「ドラマ」を求めスナップに出かける。東京、渋谷・原宿をメインに、コロナ禍も収束に向かおうとする2023年を中心に街や人々の様子を収めた。

瀬戸内海の離島・真鍋島で医療活動を続ける老医師田中勇夫先生の記録。
会ってみたいと、その様子を撮影したいと思い立って島を訪れたのは1977年6月のこと。初めての訪問にもかかわらず、カメラをぶら下げた見知らぬ若者を快く受け入れ、撮影を許可してくれた。
それから1978年11月までに合計7回訪問し、診療所内や往診の様子、プライベートな時間や島の人々との交流を撮影することができた。
最初に真鍋島を訪れてから47年。恩返しの気持ちを込めて写真集として記録をまとめた。<br>
田中勇夫医師のこの記録が、その精神と真鍋島での貴重な時間を少しでも多くの方々と共有し、遠く過ぎ去った時代の中に息づく人間の温かさを感じて欲しい。

自然と調和した日本の美を独自の色調で描く

アメリカ在住の写真家が日本の伝統的な文化や風景を撮影。
赤外線写真でとらえることで通常の可視光線でとらえた風景とは違った独自の美しさと神秘性を表現。さらにややマゼンタを加えた色調で唯一無二の光景として目の前に広がる。

（著者あとがきより）
日本では、古来より自然は畏敬と感謝の対象であり、人々の生活は常に自然との調和を保ちながら営まれてきました。この思想は日本文化全体に深く根ざしており、私たちの美意識や生活様式にもその影響が色濃く残っています。
このシリーズでは、日本のアニミズム（自然畏敬）の考え方をテーマに、自然との繋がりを探求しています。西洋の庭園が規則的な配置に重きを置く一方で、日本庭園の構図は一見不規則のようですが、実際には自然を再現し、調和を象徴する配置がなされています。木、岩、池の配置には、古代からの自然観が反映され、空間を通じて私たちに何かを語りかけているかのようです。日本庭園は、視覚的な美しさ以上に、作り手の自然への敬意や深い思索を感じさせる場所です。そこには静けさとともに、自然の力強さと温かさが宿っていると感じます。
「和幻景」は、日本の歴史的名所を赤外線カメラで撮影したシリーズです。赤外線の反射特性を活かし、草や葉が白く写り、通常の可視光線では捉えられない自然を捉えることで、独自の美しさと神秘性を探究しています。

パソコンに向かい、無限のイメージを描きだした凄さ
「写真を勉強してみたい」と思い立ったのは70歳を過ぎてからでした。
その後Photoshopも勉強し、現実の世界から離れた、空想の世界で、夢と希望、願いが描けるその世界にどっぷりとハマってしまった。
85際の著者が毎日パソコンと写真との良き戦いで自分の思いを表現した写真画集。

普通撮らないだろうという被写体に目を向け、本気で対峙することで見えてきた光景は、美しい

岐阜で活動する写真家・日比野幸一が師との出会いによて導かれた独特の世界観で世に問う初の写真集が完成。きれいなものを美しく、そうでないものも美しく描く作風は、被写体探しに悩む人にとっておおいに参考になるはずだ。