ふる里である上州 甘楽町を長年にわたり撮り続けてきた写真家・飯野氏による集大成となる写真集。
地域の営み、快活な子どもたち、今はなき分校、古くから伝わる祭事……。
どこか懐かしさを帯びた里山の風景とともに、人びとの屈託のない笑顔が一冊にまとめられています。

ねこのいる街はどこか温かい
東京都千代田区一番町は、「東京の中心に一番近い街」ともいわれ、皇居がすぐ近くで大使館などもあるエリア。
そんな一番町に生まれ育った著者だからとらえられた都会に暮らすねこたちにほっこりさせられる。

伊佐勝男組写真集 『旅の私景写行』
─日本・アジア・欧州─ 街の歴史が生む風土と色合い
組写真だから伝わる エッセイでさらに深まる
旅先でのスナップ写真を集めて3枚でつづる55点の組写真を3部構成で展開
観光写真の断片的なフィルムのコマから「組写真」を作り出す作業は絶望的に苦しくて、しかし孤独な書斎での克服すべき楽しみでもあった。
組写真が見せる表現の深さを知った著者が放つ個性的な作品群。誰もやらないことに挑戦したエネルギーが写真集に充満している。

40代と50代で大病を患い、2度の手術。「この先、長くは生きられないかも知れない」と意気消沈したままの日々のなかで、何かを趣味を持たなくてはと考えて始めたカメラ。
写真クラブに入会し、指導を仰ぐ中で海外撮影旅行に出かけ、世界各国を旅するようになった。
なかでも2002年に初めて訪れたネパールは、故郷・高知県井ノ口村のかつての暮らしに似ていたことから、通算で25回も通うようことに。ネパールの風景、出会った人々、そして子どもたちのキラキラ輝く瞳、笑顔が魅力的で虜となってしまった。棚田の村、祈りの日々、旧市街の暮らしと三編に分けて展開していく。

「人形として撮るなら僕でなくていい　人として撮るから感情が伝わる」 山岸伸
関節部分が球体によって形成され、自在なポーズを取ることができる球体関節人形。>
全国で制作指導をする大竹京さんと、大竹さんが指導する教室の生徒が制作した人形を、ポートレート写真の第一人者である山岸伸さんが撮り下ろし撮影。
人形をモノではなく人間と同じように接し、より美しく見える舞台にこだわり撮影。
光の陰影を通して見ると、まるで感情を持った人間であるかのように見えます。
ポートレート撮影の極意が感じられる作品群をお楽しみいただけます。

日本の祭りで初めてユネスコ無形文化遺産に登録された「山・鉾・屋台行事」33件すべての祭りを掲載 著者による「祭りの歴史と概要解説」あり

鈴木サトル写真集 『奈落』
「萬物の見えるもの 吾が芸術なり」
ズバリ当たると評判の手相師としても知られる鈴木サトル氏が、生活の中でおきるほんの少しのドラマを写真で切り取る。「日常のなかにある瞬間」をより濃厚に、より独創的にまとめたげた写真集。ほんとうにこんな一瞬が街では起きているのかと疑ってしまうほど。その魅力は、彼の目を通さないと見えてこないのかもしれない。

フィルムで撮るドキドキ感が汽車旅が見せるドラマチックな出会いをより感動的に伝えてくれる
後から何も手を加えることなく、現場での感動をフィルムに定着させる。
するとそこには、作者の感動がストレートに映し出される。
蒸気機関車が吐き出す煙は、見る人の郷愁を誘うだけでなく、心を大きく揺さぶる。 丁寧にシャッターをきった作品群からは、迫力ある音が聞こえてくるようだ

前川貴行写真集　SOUL OF ANIMALS
肉体の奥に秘められた魂に焦点を合わせる
前川氏初の小型サイズでありながら304ページのボリュームで堪能できる写真集
写真雑誌『フォトコン』で2011年と2014年から現在まで連載中の「SOUL OF ANIMALS」を一冊にまとめた写真集です。世界各国で出会った動物たちと向き合い、カメラで切り取った臨場感豊かな写真と、その時に感じたこと、その空間に身を置いたことで気付いた感覚、そして飛躍した発想など、写真家の心の動きを丁寧に書き上げた文章で綴ります。動物の写真を撮る意味とは、地球に暮らす動物の生命とは、さらには人間とは何か、といったことまでを考えさせられます。
これまで大判の写真集を刊行してきた前川氏にとって初めてA5サイズでありながら、300ページを超える分厚さでずっしりとした手触りで、前川氏の世界観を堪能することができます。
■著・写真：前川貴行
■148㎜×210mm
■304ページ
■並製

金子美智子写真集 秘色（ひいろ）

自然美に写る日本の伝統色たち


ひとひらの桜の花や雨模様、季節の移ろいなどの自然風景に豊かさや繊細で微妙な色合いを見いだし、日本に古来から紡ぎ、受け継がれてきた「伝統色」と重ねることで風景に秘められた色、「秘色」を表現しました。

全国各地の美しい風景を、広演色のカレイドインキを使い、色鮮やかに再現。まるで風景の中に実際にいるような感覚になる美しさを手にしながら楽しむことができます。

掲載の全作品に撮影時期・場所・カメラデータ（カメラ・レンズ・絞り・シャッター速度
）を記載しています。

生まれてきてくれてありがとう！
子供たち、妻との大切な時間-。
出会ったこと、笑ったこと、泣いたこと、
その全ての奇跡に感謝。

屋久島の森で感じた気配は威厳や尊厳、そして畏怖である。

観光客は屋久島の森を癒やしとして見るだろうが、僕には日照権を奪い合う、生への駆け引きの場に見えた。
生への執着心が露骨に現れている怖い場所。
人間の時間軸とはまったく異なる時間の中で樹は生きている。
僕の一生の時間など一瞬であり、巨樹の一生は僕にとって永遠に等しい

秋のはじめ、東北各地の湖や池、河川に白鳥たちが飛来する。
遠くシベリアの彼方から4000キロを旅してやってくる。
それは、すべてが凍てつく冬の世界から逃れるための越冬である。

辰野金吾 没後100年に捧げる31の物語

明治の設計。大正の開業。昭和の八角屋根の姿を経て、平成の復原。
“天皇の行幸"という使命をもって作られた東京駅
そしていま、令和の歴史が新たに刻まれていく。

東京駅 その扉の奥には底知れぬ世界が広がり、105年の歴史と奇跡の繋がり、そしてたくさんのストーリーが溢れている。

後世に残さなければならないSL写真を多数収録した貴重な資料となる写真集<br>
子供たちにも伝えたい栄光の姿に胸躍る

盗塁王3回、スーパーカートリオで名を馳せた野球界のレジェンド、【元プロ野球選手 屋鋪要】が少年時代の夢を実現

現役時代の走行写真と保存されている姿を並べるとあの頃の気持ちが蘇り、家族三代でSLに逢いに行きたくなる
父との思い出、息子との旅、家族三代で楽しめる、人生を豊かにさせてくれる蒸気機関車

ウィリーは、暖かな5月のある日にやってきた
雄のゴールデンレトリバーで、半年も経つと膝に乗らなくなるくらい大きくなった
子どもたちと庭で楽しく遊び、大人たちには一丁前に接し、猫やカエルなどの生き物には優しく寄り添い、素敵な日々を過ごした。

フォトコンンテストで活躍する著者がそれとは別にずっと大切にしてきた作品群
ウィリーとのふれあいは見ているだけで心が温まる思いがする

往時の雰囲気を残す北海道の炭鉱街、70年前から変わらぬ姿の理容所をめぐる物語。
昭和初期に広大な炭鉱街として栄えた、美唄市南美唄地区の理容所
かつては多くの労働者が通い、早朝から順番札を配るほどのにぎわいだったという。
閉山により人びとが炭鉱(ヤマ)を去ってからは、お母さんひとりが細々と店を守っていた。
通いはじめて2年、穏やかな日々が過ぎていくが、ある冬の日、お父さんが病に倒れてしまう

普段は餃子職人として厨房に立つ著者
趣味でマラソンを楽しむなか、怪我をしたのをきっかけに気分天下として写真を始める。
祭りや行事を撮り続けるうちに、花の写真に魅力を感じ、「東京の花」をテーマに撮り続けている。
感じたままの「きれい」を表現している写真は、著者自身が心惹かれて楽しんでいるようすが現れている。

鎌倉撮影の第一人者として知られる原田寛氏による「古都」をテーマにした初の作品集。
ページを繰れば早春から晩春までの桜風景が目の前に広がる。
古都写真家が追求してきた「古都らしさ」を感じることができる。

白鷺の幻想的な美しさに魅了されて55年
琵琶湖の消え去った風景や白鷺の一瞬を捉えた集大成

白鷺たちが竹生島、知内浜、安曇川のコロニー、草津と4ヶ所で消え、作品だけが残った。
昭和36年から平成30年迄の琵琶湖の風景の変化と白鷺の組み合わせ